リーグ前半戦を首位で折り返したA・マドリードは、2025年1月19日にアウェイの地でレガネスと対戦し0-1で敗戦、リーグ戦8連勝・公式戦14連勝はついにストップとなった。アルバレスの数回の決定機やグリーズマンの終盤でのPKを決めていれば試合結果が違ったものになっていたが、我慢強く守るレガネスの守備は称賛にあたる。今回は、どういう試合展開が行われていたかとゴールシーンに関して書いていく。
フォーメーション
A・マドリードは前節と同じメンバーでの4-4-2、レガネスは5-4-1の初期配置。
両チームの狙い
前半に関して、まずはレガネスの守備から説明していく。A・マドリードのビルドアップ時、レガネスの2VOの1人はA・マドリードのACにマーク。もう1人はボールサイドのハーフスペースにポジショニングにする選手にマークすることで、中央からの前進を妨げ、外回りかロングパスを選択させる。
また、A・マドリードがディフェンシブサードで最終ラインがボールを持っている時は、レガネスの最終ラインは高く設定していた。これにより、最終ラインとFWまでの距離がコンパクトとなり中央でのパス周しをさせないようにしていた。
しかし、A・マドリードは右SHであるジュリアーノの快速を生かしレガネスの左サイドを攻略していた。前半11分のシーンでは、レガネスが5-4-1のブロックを形成する前に、ボールを奪うと素早く右サイドへ展開し、モリナのスルーパスをジュリアーノがニアゾーンへ侵入し、マイナスのクロスにアルバレスがシュートを放ったシーンを非常に惜しかった。5バックのブロックを形成されると厄介であるが、形成される前に素早く攻撃しきることも5バック攻略の1つである。
攻勢に出て、粘り強いレガネス
後半始めはレガネスが押し込む展開となるのだが、左WBクルツがA・マドリードの右サイドから裏抜けしチャンスを作る。
49分のコーナーキックの得点前のシーンでは、左SHブラシャナツがハーフスペースから下がりながらポジショニングすることでA・マドリードの右SBモリナをつり出す。それに合わせてか、右SHジュリアーノが前に出てしまい、それに合わせて左WBクルツが裏抜けをする。
そして、コーナーキックに関しては、中にいる選手の多くがニアへ行くことで中央のスペースが作る。そこで、1人はニア→中央へと動くことで空いたスペースへ飛び込むことでき得点。
総括
A・マドリードは決定機を作っていたが決めきれず連勝はストップし、この投稿を書いている頃にはレアルマドリードが勝利したことで首位を明け渡してしまった。内容として悲観するものではないが、ジュリアーノの守備の面で課題がみられた。また、A・マドリードの「中央オーバーロード」に対して、ハイラインでのコンパクトの守備をすることで対抗してきており、徐々に対策を講じられてきている。これからの後半戦ではその対策を上回れるか注目し、再び連勝街道を進んでいってほしいと思う。
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