直近2試合のリーグ戦で勝ちなしとなっているA・マドリードはホームにてマジョルカと対戦し、2-0で勝利したことで3試合ぶりの勝利となった。また、この試合でシメオネ監督のラ・リーガ通算500試合目のメモリアルな試合であったため勝利できたことはチームにとっても良いことだろう。この試合に関して、5バックで守るマジョルカに対してA・マドリードはどう対応したのか試合の経過とともに書いていく。
フォーメーション

A・マドリードは、4-4-2のままで前節より4人メンバーを変更。CBヴィツェル→ラングレ、右SBナウエルモリナ→マルコスジョレンテ、左SHギャラガー→サムエウリノ、FWコレア→スルロットの変更であった。対するマジョルカは5-3-2であり、日本代表の浅野拓磨はベンチスタートであった。
マジョルカは前線からプレスはあまり行かないため、A・マドリードは比較的CBでボールを持つことは可能であるが、2トップ内1人がコケへのパスコースを切るようにして守るため、A・マドリードは外回しのビルドアップと前進となっており、それに対してコケは相手のマークを嫌がってかマジョルカの2トップの脇でボールを受けてサイドへ配給するようにしていた。
この試合でのフォーメーションと選手のかみ合わせにより、中央の人数がコケ・バリオス・アルバレスの3人であり、マジョルカの5-3-2の中央3人にマークされやすく、中央での崩しが難しい形となっていた。そのため、前進するときは主に左サイドのサムエルリノへ回し攻めることが多く、サムエウリノのドリブルからチャンスを作っていた。反対に、右サイドに関してはジュリアーノの快速を生かして主にショートカウンターで右サイドを使用していた。
前節と同じような攻め方をみせたA・マドリードであったがマジョルカの5バックを攻略することは難しく、この試合での得点としては2点ともに5バックを構築する前に素早く攻めた結果によって得点していた。
3試合ぶりに勝利となったA・マドリードは、次節はついにR・マドリードとのマドリードダービーとなる。勝利したことで弾みをつけてR・マドリードに臨み、勝利をすれば明け渡した首位の座を奪うことができる。また、R・マドリードはCB陣に故障者が続出していると情報があるため、是が非でもA・マドリードに勝ってほしいと願う。今シーズンは陣容が固まっているのに加え、バルセロナとR・マドリードが足踏みをしている珍しいシーズンであり、R・マドリードの勝利は優勝をより意識できる試合になるのではないかと考える。
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