開幕は九州ダービー
12月13日に2025シーズンのJリーグの年間対戦カードが発表され、長崎の開幕戦はホームで熊本対戦が決定し熱い九州ダービーでの開幕。2025シーズンのJ2リーグは、J1経験クラブが20チーム中11チーム(札幌、山形、仙台、大宮、千葉、甲府、磐田、徳島、鳥栖、長崎、大分)となり、半数以上がJ1経験クラブであるため、より一層過酷なリーグとなる。対戦カードをみてみると、J1経験クラブとの3連戦があるのだ。
①第3節~5節
開幕してから早速くるのが、第3節(H)VS磐田、第4節(A)VS仙台、第5節(H)VS徳島との対戦だ。
磐田は、今シーズンJ1リーグ18位で降格となったチーム。元日本代表のGK川島永嗣選手の去就が注目される。横内監督が退任しての再出発となるチームであるため、チームがしっかり出来上がっていないホームで対戦するなら叩いておきたい。
仙台は、つい先日行われたプレーオフ準決勝にて完敗した相手。森山監督の続投が決まっており、より手堅いチームを作ってくるのは間違いなく、アウェイで対戦となると苦戦が予想される、プレーオフでも活躍したFW中島は退団濃厚かと思われるため新しい新戦力に期待される。
徳島は、今シーズン一時降格圏内まで落ちていたが監督交代から息を吹き返し、最終8位まで順位を上げてフィニッシュ。交代した増田監督は来シーズンも指揮を執ることが決定しており、今シーズンの積み上げがあるため序盤戦のように躓く可能性は低いかと思われる。
②第15~17節
季節的に暖かくなりコンディションが上がってきたときに、第15節(H)VS山形、第16節(A)VS大分、第17節(H)VS千葉の対戦となる。
山形は、今シーズン終盤で怒涛の9連勝で4位フィニッシュしたチーム。夏より加入したFW土居、ディサロの影響が強く来シーズンも契約を更新している。おそらく、既存戦力は大きく変わらず新しく新戦力が加わることも考えると必ず上位にくるチームであることが予測されるため、ホームでの一戦は負けられない。
大分は、今シーズン再び片野坂監督が指揮を執り期待されていたが、シーズン序盤から怪我人が多く残留争いを強いられることになった。来シーズンは巻き返すために、片野坂監督の続投が発表されており片野坂サッカーの本領が発揮されるだろう。
千葉は、今シーズンプレーオフ争いをしており、最終節で7位に後退しプレーオフ進出とはならなかった。得点数がリーグ3位で得点力が高かったが、反対に失点数も多く安定したシーズンとは言えなかった。小林監督の続投が発表されており、今シーズンの攻撃を維持し課題の守備を克服できるかが上位進出へのカギとなるだろう。
③第24~26節
コンディションが落ちやすく、今シーズンにおいても長崎が大きく順位を後退した夏場に第24節(H)VS仙台、第25節(H)VS札幌、第26節(A)VS鳥栖との対戦となる。
札幌は、主力選手の流出により序盤から低迷していたがミシャ(ミハイロ ペドロヴィッチ)監督とシーズン最後まで戦うことを決意。しかし、好転することはなく19位で降格しミシャ監督は退任となった。後任として、鹿島アントラーズでも指揮を執った岩政監督に決定している。「攻撃的なフットボールを継承し、前進させていきます」とコメントしており、攻撃的なチームで編成してくるが現在の既存戦力を残せるかどうか。
鳥栖は、J1へ昇格してから1度も降格していなかったチームであった。主力の流出があっても、他チームで出場機会が得られていない選手を獲得し、アカデミーの選手も出場することで降格を免れていたが、今シーズンは最も主力選手の流出が大きくJ2降格となってしまった。まだ発表はされていないが、元セレッソの小菊監督が有力であるといわれる。チームの柱であったGK朴一圭が横浜FMへ移籍が決定しており、一からのチーム作りとなるがサガン鳥栖には負けられない。
総括
J1経験チームとの3連戦が3回あるのはネガティブであるが、いずれも3試合のうち2試合はホームで行われることは好材料だろう。また、J1から降格してきたチームは、いずれも監督交代をしており1からのチーム作りとなるため、長崎からしてみるとこちらのほうがチームとして熟成できているはずだ。
しかし、それ以外のチームに関しては監督続投が多く、戦力次第で長崎のJ1昇格の障壁となってくると予想される。おそらく、過去一でJ1に昇格することが難しいシーズンであるが、反対にこのシーズン勝ち抜いてJ1昇格できた時こそが、本当にJ1で戦えるチームになっているはずだ。心配もあるが、それよりも歓喜と感動が多くなる2025シーズンとなることに期待したい。
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