2024年12月1日、J1昇格プレーオフ準々決勝が始まる。
シーズン3位の長崎は、同6位のベガルタ仙台と対戦する。
この記事では、仙台の分析と試合の展望に関して書いていきたいと思う。
まず、仙台の直近5試合は3勝2敗、得点8、失点3であり、そのうち2位の横浜FCに対して3-0で勝利をしている。次に今シーズンの個人成績に触れると、下記になる。
〇得点ランキング
13点:中島、9点:相良、6:中山
〇アシスト
5:中島、4:郷家、相良、オナイウ
攻撃
上記の成績をみて、まず目につくのはFW中島ではないだろうか。得点・アシストともにチームトップである。
次に、MF相良に関しても得点・アシストがチーム2位であり、この2人の位置を見るとどちらも左側であることが注目され、チャンスが作られやすく得点が生まれやすいのが左サイドといえるのではないだろうか。
では、私が仙台の試合を見て注目選手を上げていきたいと思う。
- FW⑦中島
2トップの一角を担い、身長171㎝で身長はそこまで高くないが、キック精度・足元の技術が高い選手。仙台が後方から前に攻める際、相手の守備がマークしにくい1.5列目にポジション移動し、ボールを受けて相方のFWエロンやBO(ボランチ)にボールを預けて、ボールの前進を図る。 - MF相良
左SH(サイドハーフ)のポジションであるが右利きの選手。キック精度高く、ドリブル技術も高いためボールを受けると、内側にドリブルで切り込みシュートかパスで相手守備陣を打開してくる。
(長崎サポーターにイメージしやすくいうと、MF松澤のような選手) - MF郷家
右SHのポジションであり、仙台のFWよりも高身長の183㎝。サイドにずっと位置わけではなく、ビルドアップ時は1.5列目の内側にポジション移動してボールを呼び込んだり、左サイドから攻撃している際は積極的にゴール前に顔を出したりと、多くの場面に出現してくる。 - FWエロン
FW中島の相方で、こちらも身長176㎝で高身長ではないが、外国人らしい屈強なフィジカルが特徴。中島と違い、相手DFを背負いながらポストプレイをして、中島とのコンビネーションでゴールを脅かす。
守備
シーズン総失点が44点であり、直近5試合では3点。ちなみに、長崎は総失点39点、直近5試合で6点であるため、最近の試合では長崎よりも守備は固いことが言えるのではないだろうか。
守備時は、長崎と同じ4-4-2ブロックで守備を行う。
ハイプレスではなく、相手のCB(センターバック)が自陣の半分ほどボールを運んだあたりからFWがプレスを始める。中央にパスを通さないように中切りでFWはプレスを行いサイドへ誘導する。もし、FWとBOの間にパスが渡っても素早くBOがチェックして、中央を相手に自由に使わせないという意図を感じる。
また、どの選手も献身的な守備を行い、ボールホルダ-に対してのチェックが速く、横方向にてボールを振っても4-4ブロックのスライドが遅れることは少ない。
展望
この試合の主戦場は、”両サイド”であると自分はみている。
長崎の攻撃でいうと、仙台はサイドに誘導してくるためがFWマテウスがサイドに流れ数的優位を作り、サイドを起点として攻撃するのではかと思う。また、最近の試合では前線からのプレスが徐々に効いているため、ショートカウンターも注目である。
長崎の守備でいうと、得点・チャンスを多く作っている左サイドを長崎右SB(サイドバック)増山、CBヴァウド抑えれるか。仙台の右SHの郷家は高身長であるため、長崎左SB米田のミスマッチをついてこないか。
以上のことから、サイドを長崎が制することができればプレーオフ決勝につながると考える。
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